本書は、「宗教と社会」学会創立20周年企画として開催された2つのテーマセッションをもとに編まれた論文集である。アジア諸地域の社会参加仏教の活動が政教関係の視座から検討されている。私は、「妹尾義郎と新興仏教青年同盟の反戦・平和運動」(pp.73-104)を分担執筆し、近代日本の仏教徒の社会参加の歴史を概観するとともに、1930年代の仏教徒の平和運動を分析した。 編者は櫻井義秀・外川昌彦・矢野秀武、執筆者は長谷千代子、李賢京、田中雅一他、計15名。