本論は、2012年5月に開催された日本近代仏教史研究会第20回研究大会で開催されたシンポジウム「近代の仏教とキリスト教」での報告を論文化したものである。 近代仏教と西洋、キリスト教、伝統仏教、モダニティとの関係を表すための「プロテスタント仏教」概念を用いて、日本の近代仏教形成におけるキリスト教の影響を分析した。その結果、明治20年代以降の日本の近代仏教にキリスト教が影響を及ぼしていることを明らかにした。