はじめに:半側空間無視の評価方法については多くの報告がなされているが,治療として機序を配慮した報告は十分であるとは言えない.Ros畠ettiは半側空間無視に対し,PAによって右偏侍した正中位を繰り返し入力することで正中位を左側にシフトする方法で半側空間無視の改善を報告した.日本でも網本らにより一定の効果の報告がある.Kinsbourne,Mesulamは,半側空間無視の機序について方向性注意説を述べている.作業療法における半側空間無視の治療は半球差を考慮した介入が必要と考える.今回,健常者においてPAの左