【目的】
回復期リハ病棟(以下回リハ)入院患者は、発症入院するまで身体・精神機能とも表面上問題なく生活しており、初発の患者が多く生活支援も初めて行われることが多い。そのため入院後に生活の問題が顕在化することが少なくない。近年、ソーシャルハイリスク(以下SHR)と呼ばれる「自身が安心して治療を受け、社会復帰することへの阻害要因」のある患者が多くなっている印象を受ける。回リハ病棟協会が実施する「退院患者調査」においても、2017年度よりSHR項目が追加された。 昨年度当院回リハ入院患者のうちSHRに該当する患者とその転機について調査した。