基本動作全介助、長期臥床状態である症例に対し活動性の向上を目的にプログ ラムに腹臥位を導入、発動性の向上が認められた。OT開始時は、下腿・足部に 高度の浮腫を有し、寝たきりであった。上肢筋力の向上をはかりながら坐位時 間を延長し、ポジショニングにより、発動性の低下進行を防ぐことが必要であ った。症例の褥瘡の主な原因は、低栄養状態、寝返り不可、局所の湿潤・不潔 状態にあった。低栄養状態はNST対診で、尿糖、尿蛋白とも陽性であることか ら、摂取カロリーを有効利用できていないことが判明した。褥瘡に対しOTとし