在宅要介護高齢者の主たる介護者における対処行動と介護負担感の関係を検討し,家族への支援方法についての示唆を得ることを目的とした.主たる介護者の70名を対象にアンケート調査を実施した.調査内容は,介護者及び被介護者の基本属性に関する質問,「介護者の対処行動尺度」,「Zarit介護負担尺度日本爵短縮版」を用い検討を加えた.両者間の関係について相関の有意性検定を実施した.その結果,回避型の対処行動と介護負担感との間には,高い有意な負の相関が示された(r=-.300,p<.01).気分転換や,ぺ-ス配分を行う回避