くも膜下出血後、麻痔はなく歩行可能だが、注意、脱抑制、病識低下を主症状とする高次脳機能障害を呈した70歳代女性(症例)を担当した。入院当初、高次脳機能障害の影響からADLは全介助であったが、活動量増加により約2か月で排泄以外のADLは見守りとなった。しかし、不穏(黄昏症候群)、予測困難な行動から常時監視が必要だった。症例と息子家族は同居での在宅生活を希望したが、症例が日中独居となるため医療スタッフは困難と考えていた。そこで外泊を提案し、自宅での確認動作を表にまとめ、問題となった箇所へのアプローチを病院で行