A病院医療・介護療養病棟及び認知症治療病棟において2004年6月~12月の間に転倒しインシデント報告書・事故分析表に記載された102人を対象に、共分散構造分析を用い認知症高齢者の転倒事故の実態と構造を明らかにすることを目的とした。その結果、転倒要因分析モデルは下肢筋力低下やバランス機能の低下などの「骨・運動器系の障害」、歩行時の小刻みや前傾・左右傾きなどの「歩行時の障害」、排梱や多動・不穏・せん妄などの「認知症のBPSD」が、まず立位保持や座位保持である「起居『姿勢保持』」に直接影響を及ぼし、これを介して