本書は、第二次世界大戦前に活躍した教育界における改革者を取り上げ、その特徴を初学者に分かりやすく示した図書である。そのなかで、大正期・昭和初期に活躍し、英語教育における教育的価値を論じた岡倉由三郎を取り上げ、現代の英語教育や教授法の礎としての彼の主張や実践への提言を整理した。(第1章5 岡倉由三郎と英語教育、pp.75-86)