本稿では,筆者らが行った小学校英語と理科とを結びつけた実践について、英語教育において教科内容を指導する 指導方法として注目されるCLIL(Content and Language Integrated Learning)の指導のポイントに即して、その意義および指導における留意点を改めて整理した。とくに、単元設定の条件や教科内容と英語学習を貫く発問の精選・設定、視覚的支援となる教材提示のあり方について、小学校英語において他教科学習を組み込む際の具体的なポイントが明らかになった。さらに、英語と理科を組み合わせることによって支援の必要な児童にとってさらに学びやすくなる利点があることが浮き彫りになった。