本稿では,小学校外国語科の教科書におけるパフォーマンス課題の検討を通して、求められる資質・能力をより具体的に明らかにし、授業づくりや評価において求められる工夫を浮き彫りにすることを目的とした。パフォーマンス課題は「コミュニケーションの目的や場面・状況」を具体的に設定し、そこで相手意識を持って自分の考えや気持ちを伝え合うことができる力の具体化であり、課題の活動から逆向き設計する単元構成や、目標を明確化・共有化するためのルーブリック活用や評価を意識した児童の変容を捉える具体的な指導の手立てが浮き彫りになった。