脳性麻痺の病型分類のうち、痙直型片麻痺は非対称性運動発達を示すことにより、明確になる。片麻痺児の非対称的な運動発達については、Bobathが詳細な観察を行なっている。しかし、脳卒中後遺症による成人片麻痺に比べて小児片麻痺についての研究は少ない。同じ痙直型片麻痺でも成人とは異なり、発達途上の片麻痺児はどのような患側上下肢の機能を有するのか、片麻痺症状を呈する7症例について粗大運動発達と上肢機能、下肢機能との関係等について報告した。