脳性麻痺は、自発的な意志や他動的指導によりある動作を行なう際、環境などから安全性、安定性の面でもかなりの制約を受け、その機能的な障害により2次的な運動能力低下を生じ運動不足となる。その上、中枢性麻痺のためによる筋トーンのアンバランスによる変形、加齢による生理的老化などのために一層の身体能力低下も予想される。これら成人脳性麻痺者に対して、一般状態及び身体作業能力改善のためにも適切な運動負荷を与えることが重要である。