筋機能の多様性に乏しい重度脳性麻痺群の胸郭変形について、2タイプの症例にて考察した。特に重度脳性麻痺群の胸部理学療法は、正常運動発達過程における筋機能の多様性獲得を考慮しながら、拘束性呼吸障害と閉塞性呼吸障害を合わせた治療を施行してゆかねばならないことが解った。