末梢神経の損傷により脊髄の前根に求心性繊維が増加することについて、成熟ラットを用いて調べた。末梢神経損傷のモデル動物としては、坐骨神経を切断したものと、後根を脊髄神経節の中枢側で切断した標本を作製し、いずれのモデルでも前根の求心性繊維が増加することを組織学的に確認したが、今回は、後根切断モデルについて電気生理学的解析結果を報告した。根切断後2ヶ月の時点で、細胞内電位記録法による解析を行なった。ラットをペントバルビタール麻酔下で脊髄を露出しガラス管微小電極により細胞内電位の記録解析を行なった。後根を切除し末