成人脳性麻痺の作業活動を低下させる2次的障害の起こる原因として、刺激に対する低耐性能力による全身的な筋緊張亢進があげられる。この筋緊張亢進を起こす刺激の種類としては、物理的因子によるものと精神的因子によるものがある。特に脳性麻痺においては物理的因子も重要であるが、精神的因子の要因も重要になる。この精神的因子を作業強度としてとられるならば、成人脳性麻痺においては難易度の低いものや適応しやすい作業を考慮すること、物理的環境を整備することが望ましい。