イヌの腓骨神経再生標本に対して三次元位置解析システムを用いて、術後再生過程における機能評価を行なった。三次元位置解析システムは、空間上に存在する物体の位置を空間座標値X、Y、Zで数値化するシステムであり、人工神経再生過程における歩行運動機能の定量化が可能である。本研究においては、我々が独自に開発した赤外線センサーによる解析システムを使用し、トレッドミル上を歩行あるいは歩行中のイヌ後肢の運動解析を専用のソフトを用いて行なった。対象は5-10㎏のビーグル犬を、フラクトール麻酔下で腓骨神経を切除し80mmの欠損