本研究では,すべての子どもが, 自己が居住するインクルーシブなコミュニティで,子どもたちがそれぞれ希望する学習機会を得るための方法を明らかにすることを目的とした。地域での子どもたちの支援方法を確認するために,日本と米国における調査を実施したが,国内では,地域の各事業所において,軸となる支援方法が存在し,スタッフの支援観もそれぞれ異なる様子がみてとれた。米国調査では,Community-based participatory research(CBPR)に基づく支援がなされており,グレーゾーンや特別な教育的ニーズの捉え方が,日本の教育関係者や発達支援事業所の関係者とは異なることが示唆された。