健常者を対象として腹直筋と腹斜筋の呼気と吸気への関与について検討した。腹筋群の緊張を変えた立位と座位でスパイロメーターを用いて、肺活量、一回換気量、予備吸気、呼気量、努力性肺活量、1秒量、1秒率を測定した。さらに、その際活動する腹直筋と腹斜筋の表面筋電図を計測した。立位では肺機能検査結果は有意に増加し、さら腹斜筋群の活動も高値を示した。腹斜筋は横隔膜に関与し、呼気筋として機能することが示唆された。