第2章「社会福祉調査をする」の中のコラムで、筆者がどのような経緯で研究テーマに辿り着いたのか。採用した調査手法、今後の研究課題を説明した。コラムのテーマは、「卒業生との関わりから研究テーマを育てる」である。ゼミの卒業生は、勤務年数とともに仕事上の悩みを少しずつ変えながら筆者の研究室を訪れ、その悩みの変遷は、筆者の現場体験とも一致するように感じた。「対人援助職の熟達には一定のプロセスがあるのでは?」と「問い」が生まれ、「PSWの成長過程の研究」を始めた。研究事例として筆者の研究テーマと調査手法、研究で得られ