本書は、社会福祉を中心とした対人援助の現場における現象や実践を研究対象とし、現場実践者の活動を通した現場研究のプロセスと方法に関する質的研究の手引き書である。第Ⅳ章「質的研究の実際」の第1節「カードワーク」及び第2節「修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)」を執筆。第1節「カードワーク」は、社会福祉士実習での障害者観の変容プロセスを明かにした研究事例である。重度障害者施設で社会福祉士実習を体験した実習生11名の実習前と実習後の「障害者イメージのアンケート」で得られた質的データをカードを使