本報告では、知的障害者分野における相談支援専門員の成長過程に関する研究結果のなかから、成長過程における利用者との立ち位置の関係の変化について報告を行った。木下の修正版グラウンデッド・セオリーを用い調査対象者への半構造化面接を行った。分析の結果、56の概念を生成し仮設的ストーリーラインを作成した。成長過程は、新人期、中堅期、円熟期の3段階に分けられ、それぞれのコアカテゴリーとして「掴み始める個別援助のコツ」、「関係機関とのチューニング」、「深化し続け津援助観と実践モデルの探究」を生成した。