本研究は、社会福祉士実習による障害者観の変容プロセスを明らかにし、実習の教育内容や実習プログラム等、社会福祉士の養成のあり方の検討に資することを目的に日本福祉大学大学院質的研究会で実施した研究である。重度障害者施設で同一の指導者から実習指導を受けた11名に対し、実習前と実習後に自由記述式のアンケートを実施し、カードワークで分析した結果、実習前のステレオタイプな障害者認識が実習後には、自分たちと変わらない存在と認識が変わっていた。学びの促進因子と実習環境の基盤が認められた。