知的障害者領域におけるベテラン相談支援専門員6名へのインタビューを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した。14の援助者役割を生成し、その獲得機序により、新人期、中堅期、円熟期の現象特性を明らかにした。本稿は、第1報の続きである円熟期を中心に論じた。円熟期においては、「協働関係の再構築」と「システムの再編と政策主体への圧力」の2つと「深化し続ける援助観と実践モデルの探究」が影響し合い、実践の知とソーシャルワークの価値を融合させる深化サイクルを形成していた。