老人件施設において、ケアスタッフとの協業の下,日常生活上の介入を行った.人間作業モデル(以下,MOHO)に基づいた評価を行ったところ,この有用性を見出したので,そのうちの1例を報告した.A氏が価値を置く,主体的な生活が再獲得できるように,残存能力の発揮できるADL援助の方法を徹底したことで,ADL能力が向上した.また,過去の習慣であった編み物を行える環境を整備したことは,作業の習慣化・有能感の再獲得に繋がり,作業機能障害の状態から作業機能の状態への回復が図られたと考える.得られた結果から,このOTの視点に