血清25(OH)D濃度は、対象者のほとんどが不足または欠乏の状態であることが明らかとなった。TUG、CS-30、開眼片足立ちに有意な差は認められなかったが、SMIは両群間に有意な差(p<0.05)が認められた。WHOQOL-26は、全ての項目で石川県N市の得点が高かった。これらの結果から、地域在住高齢者のSMIや下肢筋力の低下に介入するためには、血清25(OH)D濃度の改善も大きな要因となるが、QOLも運動機能に影響を及ぼすことが示唆された。