手指の外相に起因するカウザルギー、交通事故をきっかけに発症した神経症、書痙、悪戯による転倒のため起立・歩行不能になったことを誘因とする神経症の4症例に作業療法を行い、社会復帰を促した経験を述べることにより、心身症における作業療法の治療機序について考察した。現在、心身症、神経症の患者に対して作業療法士が関ることはまだ数少ないけれど支持的作業療法の有効性が立証された。 柴田澄江、山田恭子