1歳9ヶ月の自閉的傾向がある男児が約1年の作業療法および療育を通して、自閉的傾向がほぼ消失するまでの発達過程を考察した。感覚統合療法を中心に療育場面での指導について保母へのアドバイスまた母親への家庭内での生活指導などの作業療法を行った。その結果、対人接触面での向上、eye-contactの改善、活動性の向上が見られ、自閉的傾向は、ほぼ消失した症例を報告した。 山田恭子、美和千尋、清水英樹