キーワード:行動療法、認知行動療法、認知療法、アラン、幸福論
本論文はアランの幸福論にみる認知行動療法について、論じたものである。アランの幸福論には現在の認知行動療法の考え方ときわめて多くの共通点があり、幸福論はその先駆的著作といえる。本研究では、現在の心理療法におけるアランの先見性について述べ、新しい視点から見直すことを目的とした。前半はアランの生涯を振り返り、彼の行動論的な見方の礎となったエピソードについて論じた。後半は、アランの幸福論におけるブロポを分析し、行動療法の治療理論と技法との共通性、認知