障害児者のきょうだいに生じる生活問題や心理的不安を、その家族全体に生じる生活問題という点から考察を行なった。本論では、きょうだいも生活問題をかかえる「当事者」としてとらえることの必要性を示したうえで、そこに生じる問題は家族全体の生活問題とは不可分なものであるという視点を示した。そのうえで、きょうだいをふくむ家族支援の視点について提示した。