論文

基本情報

氏名 高見 仁志
氏名(カナ) タカミ ヒトシ
氏名(英語) TAKAMI Hitoshi

タイトル

絵譜の源流をたどる ―Grügerドイツ歌曲集“Liederfibel”の日本への受容―

著者

臼井奈緒, 高見仁志

単著・共著の別

共著

誌名

音楽学習研究(音楽学習学会)

出版社

 

全巻

 

総ページ数

10

13

 

開始ページ

11

終了ページ

20

出版年月

2018/03

査読の有無

有り

招待の有無

 

記述言語

日本語

掲載区分

国内

掲載種別

研究論文(学術雑誌)

ISSN

 

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概要

絵譜はいつ,どこで考案され,発展を遂げてきたのであろうか。日本ではそれを示す手がかりは見当たらない。一方,ドイツにおける絵譜の先行研究や文献に目を向けると,絵譜発祥の歴史的事実や変遷をたどることのできる資料が多く存在し,中でも近年のEnser,Jewanskiによる絵譜の研究(1)によってその全貌を概観することが可能となっている。
本稿では絵譜に見られる日本の音楽教育とドイツとの関連性に着目しながら,絵譜が当時の日本において独自に考案されたのではなく,ドイツからもたらされたという事実を明らかにすることを目的とする。
 絵譜は1947年に刊行された国定教科書に初めて掲載されたが,その教科書編纂の中心的人物は,当時の日本の音楽教育を牽引していた作曲家諸井三郎であった。一方ドイツでは,音楽教師ヘリベルト・グリューガーとその兄弟で画家のヨハネス・グリューガーが1927年に歌曲集Liederfibel(歌の入門書)を出版し,好評を博していた。双方の絵譜作品を比較すると,それらは見事に一致し,グリューガー兄弟の教育的思想と技術は確実に日本に受け継がれていることが確認できた。

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