本研究は,音楽劇が総合的な学習として成立するためには,どのような支援が有効なのか明確にすることを目的としている。新教育課程実施(平成14年度)までの移行期間中における「『音楽劇』を取り入れた総合的な学習」の傾向分析と筆者が行った創作音楽劇の実践分析を基に検討を行った。その結果から,「学習課題発見段階における支援」,「単元全体を見通した支援」が子どもの学習過程にとって有効であることを提示した。