本稿では,小学校音楽科において,教師はどのように児童の状況を把握しているのかについて,熟練教師と新人教師の授業中における思考の比較・検討を試みた。その結果,両者には,①音楽に関する視点,②関心・意欲・態度に関する視点,③着眼点の多様性,④着眼点の具体性,⑤着眼の対象者,の5点について思考の差異が認められた。主にデータ収集・分析・総合的考察・方略の提示を担当した。 (共著者:竹内俊一,高見仁志)