本研究の目的は,「実践の創造性と水準の高さを評価されている熟練教師」と,「教師歴2年未満の新人教師」の音楽授業を,「教授行為」に着目しながら比較することにより,彼らの指導力の違いはどのような点にあるのかを解明することである。調査の結果,熟練教師は新人教師に比べ,的確な「説明」を行い「評価」「指示」「指揮」「範唱」「言葉以外の働きかけ」の頻度が高いことが判明した。