本研究では,次の2点を先行研究や公的な文書を紐解くことによって明らかにすることとした。①国内における教師の力量形成研究の状況(今後の自己の研究に示唆を与える「教育一般の状況」と「音楽科の状況」),②音楽科における教師の力量モデル,である。上記①②を踏まえて,「音楽科における教師の力量形成研究の今後」について,その方向性の検討を試みた。本研究は,筆者の博士論文構想の基盤として位置づけられている。