宇治およびその周辺地域の仏像・神像78件を取り上げⅠ白鳳から天暦へ(7〜10世紀)Ⅱ定朝様成立前後ー王朝時代Ⅲ繊細な仏達ー院政期Ⅳ写実への目覚めー鎌倉時代の5章に分類し年代順にそれぞれの見どころを解説する。さらに、神像・狛犬等については、ⅴ宇治の神々の章にまとめて述べている。1987年度から筆者が担当しておこなった宇治市域の仏像の悉皆調査の成果を踏まえて、この地域の古彫刻の全貌を捉えなおすことに意を注いだ