中部地方の代表的仏像を網羅した本書の中の円空の作である報恩寺薬師三尊・十二神将像(岐阜)および飯山金剛神像(岐阜)について解説。報恩寺像は50cm前後の小像ながら15軀が全てそろって伝えられており、背面材を割りはなったままの豪快な作風に円空の特色が顕著である。また、飯山寺像は杉を用いた2mを超える巨像で、胴体を長大に設定する思い切った造形が見られる。 (担当部分)p237p243(執筆者)久野健・梶尾長夫・川瀬善忠・安藤佳香・北春千代・京田良志・小嶋泉・後々田寿徳・斉藤望・芝田寿朗・下平正樹・玉木哲・長坂