修士論文「本地仏薬師像考ー表現と背景ー」(1983年3月修士取得)の成果の一部を口頭発表したもの。神仏習合の初期に薬師如来が神と仏を結ぶ役割を果たしたことを論じ、そのことと現存する神宮寺関係の薬師如来像が通常とは異なる表現上の特色を持つことの関連性を指摘し、神護寺像の成立背景をその中で捉えようとした。