本研究では,私立幼稚園の教育実践の中から文部科学省の教育改革推進モデル事業に着目をして,今後のわが国の幼稚園教育の方向性を模索することを目的とする。今後の幼稚園教育の教育改革の推進の方向性としては,事業類型Aの「子どもの健全な育ち」を充実させながら,B「預かり保育」,C「保育の質の向上」そしてD「子育て支援」を園の特性をふまえながら発展させていくことが必要になるとを検証した。このような帰結は,教育実践学の観点から今後の幼稚園教育に有用な示唆を与えうるものである。