本研究の目的は,家庭において中心的に子どもにかかわる保護者のワーク・ライフ・バランス意識と子育ての評価の関係性を明らかにすることである。保護者の理想の生活と現実の生活の間には,乖離が存在すること,ワーク・ライフ・バランスの調和度等が高い保護者は,子育ての評価が高いことが明らかとなった。保護者の生活環境を整え,ワーク・ライフ・バランスを取れるようにすることも,子育ての質を高めることになり得ることが明らかとなった。