19世紀後半のアメリカ合衆国の家庭用ミシンを取り上げ「家庭用」として販売されたミシンのスタイリングの特徴を整理した。19世紀半ばから家政論として流布したCatharine E.BeecherとHarriet Beecher Stoweによる゛The American Woman's home Principles of Domestic Science"における家庭装飾との類似性を指摘した。またアメリカ北部に誕生した家政学における家庭観と家庭用ミシンという生活財がなぜ親和性をもったのかを考察した