本稿では現代のマスメディアと女性の身体意識のかかわりを現代社会における食のタブーという観点から論じている。近代化とともに「健康」や「美」は積極的に「獲得するもの」として扱われるようになったことさらに情報化とともに「身体のコントロール」規範が強化されていることを論じながら身体を管理すべき「対象」として扱うダイエット等が、若い女性の身体感覚に深刻な影響を及ぼしていることを代表的な事例の分析から指摘した