本論では、「社会認識の深まり」「生徒の主体的な関わり」を視点として、「紛争」を扱う3授業事例(高等学校)を分析した。結論では、授業構築の際の留意点として、学習する理論としてのスキームを明確にすること、スキームと生徒の実感を結びつけるために教材は具体的・典型的な教材を措定すること、カリキュラム編成原理と授業構成原理を吟味して単元の構造を整合性のあるものにすること等を提案した。