本研究は、大学における社会福祉実習教育の展開過程を国家資格制度との関連において論じた。特に、国のマンパワー政策の動向と、日本社会事業学校連盟の実習教育に関する活動及び議論を中心に検討した。資格制度の創設に伴い大学の実習教育は一般化したといえるものの、その実際は多様であることを述べ、実習教育の方法やプログラムのあり方を規定すると考えられる諸条件を抽出する必要性を指摘し今後の研究課題とした。