本稿では、社会福祉専門職の養成という課題と関わって、福祉系大学をめぐる状況と課題の確認と大学のソーシャルワーク教育に求められているものを確認した。そして学部教育課程の教育として、青年期にある学生の発達、成熟(maturity)を配慮する視点を入れる必要性を指摘した。具体的には学生の実習体験や学生生活、進路などを尋ねたアンケートの記述を素材とし、学生の自己形成を育てる教育や支援が課題となることを述べた。