児童養護施設での生活経験をもつ当事者に対して、これまでの生活のなかで印象に残っていること(ライフイベント)や、現在の生活、将来について考えていることなどをインタビューし、その内容をまとめた。子どもが育つ過程のなかで、ひとりの存在として受容されているという実感、同じ体験をしてきたもの同士の横のつながり。将来の選択肢を広げられる体験の蓄積などが施設における支援において重要であることを述べた。