キーワード:要保護児童、自立支援、児童養護施設、パーマネンシー、語り
社会的養護を担う施設の目的である「自立支援」について、当事者である子ども自身の側に即して、どのような支援が大切であるかを検討した。具体的には、戦後の要保護児童の「自立支援」に関する施策動向と先行研究を検討し、その到達点と課題を整理した。次に、当事者である子どもの「語り」を聴くことの意味を先行研究から概観した。「自立支援」において、子ども自身が、自分と自分の人生について語る機会を支える営みが、支援者との共同作業のなかで行われることの重要