2000年以降に公開された農村を舞台にした作品を分析し、農村と都市との関係性について指摘を行った。農村を舞台にした作品を通して見てゆくと、農村に理想を押し付けた都市生活者の視点が含まれることがいみじくも判明した。また農村映画の題材として、「教育」は一つのテーマとなっていることが見えた。これらを『暖春』や『王首先的夏天』などの作品を通して、都市生活者から付与された農村イメージについての指摘を行なった。