精神疾患や精神障害があってもごく当たり前の市民として、働きながらともに暮らすことのできる社会のあり方とはどのようなものか。本書は、国際的な脱制度化論を踏まえつつ、日本の精神保健福祉の可能性と課題を検証。私たちの社会に内包される排除の論理を克服する道を探り、「多元的循環型社会」を提案するものである。