キーワード:公共性、サードセクター、サービス供給体、社会復帰活動、社会的企業
本稿では精神保健医療福祉領域の次世代モデルについての検証を行った。その際、特に新たなサービス供給体における公共性の獲得のその重要性と困難さについてとりあげた。まず日本における精神障害者のケアの歴史において1960年代後半からすでに社会復帰に関する議論は展開されていたものの、1987年精神保健法で社会復帰施設を法定化するにあたり、サービス供給および運営主体として法的・制度的に役割を十便に示すことができなかったことが、その後の公共